皆さん、こんにちは。
心理カウンセラーの池田裕昭です。

最近、趣味に使う時間が増えてきて、なかなか勉強が進んでいません。
例えば…
「買ってきた雑誌や本を読もうと思っても、ついゲームをしてしまう」
そんなことがあります。
「読みたくて買った本なのに、なんで後回しにしてしまうんだろう…」
そんなふうに自分でも不思議に感じることがあります。
「好きなことしかしない子ども」に悩む親御さん
教職員時代、保護者の方からよくこんな相談を受けました。
✅学校に行かず家にいて、ゲームばかりしている
✅携帯の動画やテレビばかり見ている
✅勉強をせず、漫画ばかり読んでいる
✅家の手伝いもしない
そして多くの方が、
「うちの子は好きなことしかしないんです」
と悩まれていました。
今回は、この「好きなことしかしない」という状態について考えてみたいと思います。

なぜ「やるべきこと」ができないのか?
まず、私自身のことを例に考えてみます。
私は「本を読んで知識を得たい」と思っています。
でも、本を読むためには、
✅眠くない
✅頭がスッキリしている
✅時間がある
✅集中できる
など、“読める状態”が必要です。
つまり、「目的を達成できそうだ」
と思える状態が必要なのです。
一方、ゲームはどうでしょうか?
ゲームは、そこまでコンディションを必要としません
●途中で終わってもいい。
●完璧にできなくてもいい。
●何か成果を得なくてもいい。
だから気軽に始められます
眠い状態でゲームはできますが、眠い状態で読書は嫌だと感じます
皆さんにも、似たような経験はありませんか?
不登校の子どもにも同じことが起きている
不登校の子どもも、同じような状態になっていることがあります。

勉強には、
✅学力を上げる
✅知識を得る
✅将来につなげる
という目的があります。ですが本人の中で、
「自分にはできそうにない」「頑張っても無理かもしれない」
という感覚が強いと、勉強へ向かうことがとても苦しくなります。
すると、
“結果を求められにくい好きなこと”に安心感を感じやすくなるのです。
大切なのは「考え方の変換」
ここで、ぜひやってほしいことがあります。
それは、
「好きなことしかしない子」
ではなく
「今は、好きなことしかできない子」
と見方を変えることです。
見方が変わると、対応も変わる
「好きなことしかしない子」
と思うと、
✅怠けている
✅甘えている
✅自制できていない
と見えてしまいます。
すると、
「なんとか動かさなきゃ」
「ちゃんとさせなきゃ」
という気持ちが強くなり、説教やアドバイスが増えてしまいます。
でも実際は…
子どもは、
「きつい」
「辛い」
「失敗するかもしれない」
を受け入れられない状態なのかもしれません。
つまり、
“頑張った先に良い結果がある”と思えなくなっている状態です。
ゲームでイライラする子どもの心理
ゲーム中に、
✅暴れる
✅怒鳴る
✅イライラする
子どももいます。
それは、
「思い通りにいかない」=「きつい・嫌だ」
を受け止める力が弱くなっている状態かもしれません。
もしゲームでも嫌なことばかり続けば、一度やめることもあります。
つまり、
「好きだからやっている」
だけではなく、
「今の自分でも取り組みやすいからやっている」
という側面もあるのです。
「好きなことしかしない子」への対応方法
① 見方を変える
「好きなことしかしない子」
ではなく、
「今は好きなことしかできない子」
と捉えてみてください。
② “今できていること”を探す
好きなこと以外にも、
✅会話はできている
✅ご飯は食べられている
✅少し手伝える
✅外には出られる
など、“できていること”が見えてくるかもしれません。
③ その行動の「目的」を考える
子どもは、その行動によって、
- 安心したい
- 達成感を得たい
- 失敗を避けたい
- 自信を守りたい
など、何かを満たそうとしている場合があります。
その背景を理解していくことが、とても大切です。
最後に
「好きなことしかしない」
そう見える子どもも、
実は心のエネルギーが不足している状態なのかもしれません。
無理に動かそうとするより、
「なぜ今それしかできないのか?」
という視点で見ていくことで、子ども理解は大きく変わっていきます。
もし、
✅子どもの対応が分からない
✅イライラしてしまう
✅どう接すればいいか悩んでいる
という方は、一人で抱え込まずにご相談ください。