こんにちは。
心理カウンセラーの池田裕昭です。(元校長 教育現場38年)
「学校に行きたくない」と話す子どもの背景には、実は“勉強”や“友達関係”だけではなく、“お母さんと離れる不安”が隠れていることがあります。
今回は、小学生の不登校に多く見られる「母子分離不安」について、わかりやすくお伝えします。
① 主張
母子分離不安を改善するには、3つの大切なポイントがあります
不登校になると、多くのお母さんは
「学校で何か嫌なことがあったのでは?」
と考えます。
もちろん学校での出来事がきっかけになることもあります。
しかし実際には、
「学校が嫌」なのではなく、
「お母さんと離れることが不安」
という気持ちを強く抱えている子どもも少なくありません。
特に小学生は、まだ心が成長途中です。
お母さんの存在が“安心そのもの”になっている子どもにとって、学校は大きな不安の場所になることがあります。
だからこそ大切なのは、
「無理に学校へ行かせること」ではなく、
まず子どもの心の安心感を満たしてあげることです。
② ポイント1
1つ目は「1対1の時間」を毎日つくること
母子分離不安が強い子どもは、
✅お母さんを独占したがる
✅常に気にかけてほしい
✅甘えが強くなる
という特徴が見られることがあります。
兄弟がいたり、家事や仕事で忙しかったりすると、ゆっくり向き合う時間を取るのは本当に大変ですよね。
ですが、ほんの5分でも構いません。
✅目を見て話を聞く
✅ギュッと抱きしめる
✅二人だけで会話する
そんな「今はあなたのための時間だよ」という安心感が、子どもの心を少しずつ落ち着かせていきます。
子どもは、お母さんの愛情をしっかり感じられるようになると、必要以上に不安になったり、過度に甘えたりすることが減っていきます。
③ ポイント2
子どもの“問題行動”の裏にある気持ちを見ること
子どもは時に、
✅わざと困らせる
✅反抗する
✅甘えて「やって」と言う
などの行動を見せることがあります。
その姿だけを見ると、つい叱りたくなってしまいますよね。
でも実はその奥に、

「お母さん、こっちを見て」
「不安なんだよ」
「もっと甘えたい」
そんな心のサインが隠れていることがあります。
表面的な行動だけを見るのではなく、
「この子は今、どんな気持ちなんだろう?」
と考えてみることで、子どもの本当の苦しさが見えてくることがあります。
④ ポイント3
お母さん自身が“自分を責めすぎない”こと
母子分離不安の話をすると、
「私の育て方が悪かったのでしょうか…」
と自分を責めてしまうお母さんがとても多いです。
ですが、決して“お母さんが悪い”という話ではありません。
子どもは元々の性格や感受性によって、不安を感じやすい子もいます。
また、環境の変化に敏感な子もいます。
大切なのは、原因探しよりも、
「これからどう安心を増やしていくか」
です。
お母さんが笑顔で安心していることは、子どもにとって何よりの安心材料になります。
⑤ まとめ
この3つを意識することで、子どもの心は少しずつ安心を取り戻していきます
母子分離不安を改善するためには、
- 1対1の安心できる時間をつくる
- 行動の裏にある気持ちを見る
- お母さん自身を責めすぎない
この3つがとても大切です。
不登校は、「ダメな状態」ではありません。
子どもが「助けて」と心でサインを出している状態でもあります。
焦らなくて大丈夫です。
子どもの心が安心を感じ始めると、少しずつ表情や行動は変わっていきます。
まずは、「安心できる親子関係」を作ることから始めてみてください。